とひぶろぐ(続)

だいたい手品日記

2007年01月

月夜

「アメージングランディVSマックス名人」

お互い「メンタルマジックなんだけどなあ。」と思い合っている中で超能力と主張することとそれを暴くことをテレビ番組的に強要されて、どうしたものか二人して苦笑い。

みたいな絵を期待してたがさすがにそうはならなかった。
(というか本当はそういうのを撮りたかったのだろうかテレビ局の中の人)

残念ではあったが、いいものを見た。
やはりメンタルマジックと他のクロースアップマジックとの間にある大きな隔たりを見たような。

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メモ

備忘。

"Perfection (in design) is achieved not when there is nothing more to add, but rather when there is nothing more to take away."
(Antoine de Saint-Exupery)

(「設計上の完成とは、これ以上足すものがなくなるときではなく、むしろこれ以上取り去るものがなくなったときに、成し遂げられる。」アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)


Eric S. Raymond "The Cathedral and The Bazaar"からの孫引きであり、原文は多分フランス語であろうからして、英文を書き記す必要があるかと言えば無いような気もするがそこは、それ。

我が身を省みるに、確かに色々と取り去りたい限りである。
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テジナナヒビ

それなりに仕事はしているのだがしかし、手品めいたいろいろが燦々と降り注ぐ我が身。


手品師は見た目がそれっぽくないといかんのではないか論、続き。
ある意味でこれを否定したのが、よく知られたようにロベールウーダンだと言えるのではないだろうか。(燕尾服やタキシード自体は、ある意味でとても奇術的な衣装になってしまったが。)
おそらく欧米のスーツ着てクロースアップやる紳士的な人たちはすべからくウーダンの裔であるように思われる。その一方でタマリッツやユージンバーガー、マックスメイビン各師のようにあんまり街中を歩いていなさそうな風貌であったり、ダロー師のようにそう滅多にいない原色ジャケットの人もいる。
どちらが正しいというものではなく、特にオチはない。
特にオチはないが、手品世界が後者の人たちで埋め尽くされたとしたら、何かと楽しいかも知れない。手品イベントでは軒並み会場から出入禁止かつ即職務質問みたいな。


某大阪の大学の人たちと新年会。

僕だけなんだかグダグダであったので深く恥じいった。
そういえばここしばらく、こういう場では久しく、手品師同士だからということに甘え、何かしら手を抜くような見せ方ばっかりであった。今度からはせめて前日に練習することにしよう。(←反省が足りない。)

いわゆる水と油あるいはOil and Water、僕もまた手を出してみようかしら。昔ごてごてした手順を組んでみたのだけれど忘却の彼方。今回色々見せていただいて、四枚ずつではなく(表向き)三枚ずつでも何ら現象として遜色がないことを感じた。

要するに「楽しかったのでまた遊んでください」ということでございます。


またもコインを何枚か紛失パーフェクトにバニッシュしてしまったので買い足したら出てきたけどまた紛失消失をコンプリートしたが注文したのが届いたので結果としてはちょっと増えた。

多分曾根崎のどこかにウォーキングリバティーが二枚転がっているはずなので見つけた人に差し上げます。(いわゆる「ウォーキングリバティーをさがせ」である。)


買い足すついでにこんな時にでもないと通販では怖くて買えない変造コインも買った。アメリカの。

いわゆる拡張貝殻硬貨であり。それが数枚。
実はあれが数枚あれば、Dean DillのExplosion気味のことが、あそこまで金銭的に張り切らなくても出来るのではないかと思っての枚数なのであるが、それでもやはり、大阪徳島間を三往復ぐらい出来る額だと思うと、頑張ったような感じがする。

で、以前McLintockの13 Coins Matrixに嫉妬して組んではみたものの、あまりにもあんまりだったのでお蔵入り確定であった何かそういう感じのを組み直してみた。
Explosionほどダイレクトな動きをするのを避けたいと思い、出来ればスチールに某根尾さんによるMiser's Miracle(改案)のようなサトルティーを出来るだけ取り入れたかった。
が、なぜかできあがってみるとHenry EvansのChinese Miser's Dreamの紛い物みたいになってしまっていた。おかしい。


そのあたりと一緒に遅ればせながらニューヨークコインマジックセミナーDVDを購入。マイクギャローのHang Ping Chien-lessに完璧に引っかかったり、来日時のジェフラタさんはやっぱり相当体調が悪かったんだろな、と思ったり。"Trick with Three Coins"が、生で見たときよりわかりやすく、そして面白かった。あと、はーぼとるタンのコイン馬鹿っぷり(讃辞)に萌え。
しかし何よりも心をときめかせたものはルービンシュタイン博士の"Perfect Coins Across"のそのあまりにもパーフェクトな完璧ぶりであった。もうこれしか覚えてない。


Between your palmsあるいはSigned Card的なことを余分なカード無しにやってみたいと思っていたこともあって、大まかな方法は知ってはいるとはいえやはり避けて通るわけにも行かず"THE SECRETS OF BROTHER JOHN HAMMAN"も買ってみた。が、面白い。さすが某えらい人が訳を出したいと言っていた本である。


あと、泡坂先生の本に出ていた「フィツキーのリングの本」ことDariel Fitzkeeの"RINGS IN YOUR FINGERS"も今は入手しやすくなっているようだったのでこれも購入。これまた良書っぽい雰囲気であるが、それ以上に巻末にある"SHOWMANSHIP FOR MAGICIANS", "THE TRICK BRAIN", "MAGIC BY MISDIRECTION"などフィツキーの他の本も気になる。例の現象の分類とかはこのあたりの本に書いてあるのだろうな。
(フィツキーって言いたいだけちゃうんかと。)


色々あって"THE VERNON TOUCH"をもう一度きちんと読んでみたいなと思い、折角だから訳を作ってみることにした。(昔出ていたらしい翻訳も手に入らないし。)三日で一ページのペースなので、あと一ヶ月ぐらいか。
あとエルムズレイの"On Misdirection"も私的に訳してみたい。
もしかしたらある程度他の人も読めるようになるかも知れない。(ならないかも知れない。)
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ローソーシソー

スマリヤンの「タオは笑っている」読了。
禅あるいは道教になる前の老荘思想入門。
儒教よりはよほどこちらの方が好みであるな。

松岡正剛とのインタビュー最中にいきなり手品を始めるスマリヤン教授にとりあえずつっこんだりいとおしさを感じたり。

この人を見るたびに思うのは、やはり風貌は大事なのではないかということであり、ぱっと見た感じ普通の若い日本人な時点でやはり何かがアウトなのではないかということである。僕はまあアマチュアだからいいとしてプロフェッショナルなみんなは気をつけると良いと思うよ。(偉そう。)
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Maybe

「僕には(世界征服の)夢があるけど君にはないよねグハハ。」
とか迂闊に言えないそんな世の中であるな。(ポイズン)

なお、上のようにドリーミーなことを人前で口にすると、バラバラにはされないが軒並みかわいそうなものを見る目で見ていただける。神宣わくところの「夢見れば人生はつらい思いが多くなるけれど」というやつである。心が痛ましい限りである。

さて置く。
かの事件、三浪してなお諦めざると言うのは、十二分にドリーマーであるように思うがどうなのか。どうであろうと心が痛ましい限りである。

さて置く。
肉親同士をそこにまで至らしめた歯科医という仕事は、もしかしたら狂わしいほどに魅惑の職業なのではなかろうか。そういえばポエミーなマジックが出来たり、掌を開いてコインが消せるようになるらしいとも聞く。確かに魅惑的であるな。

さて置く。
親の跡を継いだ人、継ごうとする人、継がざるを得ない人、得なかった人、知人の中にもそれぞれ何人かずついて、うまくやっていそうな人もいれば、そうでない人もいて、魅惑溢るる職(たとえばポエミーにコインを消せるような。)を何もせずとも継げるならともかく、そうでなければセシューも大変そうである。余りそういうのはセシューとは言わぬかも知れぬが。

さて置く。
従って個人的見解として、その人たちの分までも好き勝手に生きていこうと決意を新たにした。
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とひ

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