モーニング2に連載の奇術漫画「ファンタジウム」1巻読了。
「ダブルフェイス」あたりでは添え物的な要素であったので、ここまで真っ向から奇術に対峙する漫画は久しぶりであるように思う。
某マジックランドっぽい奇術用品店の間取りに不必要にデジャブを覚え、舞台奇術コンテストに昨今の火気にまつわる風刺を不必要に感じ、何というか、その他諸々不必要に愉しむ。
主人公はトムクルーズもそうであったらしいところの難読症に悩む天才奇術少年であるのだが、穿ち読むにつまり、奇術は才能で行う物だと言うことであり、どれだけ本を読んだかとかそういったことは本質ではないと言うことであろうかと、少し自らの感受性の歪みを自覚する。しかしそれはそれとして識字率ほぼ100%前提で組み上がっている現代日本社会に於いては、その境遇はさぞ挑戦を必要とする物であろうなと。
そう言われても、一番効率よく生計を立てられると考えた方法が手品ではなかったのだから仕方あるまい。
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「ダブルフェイス」あたりでは添え物的な要素であったので、ここまで真っ向から奇術に対峙する漫画は久しぶりであるように思う。
某マジックランドっぽい奇術用品店の間取りに不必要にデジャブを覚え、舞台奇術コンテストに昨今の火気にまつわる風刺を不必要に感じ、何というか、その他諸々不必要に愉しむ。
主人公はトムクルーズもそうであったらしいところの難読症に悩む天才奇術少年であるのだが、穿ち読むにつまり、奇術は才能で行う物だと言うことであり、どれだけ本を読んだかとかそういったことは本質ではないと言うことであろうかと、少し自らの感受性の歪みを自覚する。しかしそれはそれとして識字率ほぼ100%前提で組み上がっている現代日本社会に於いては、その境遇はさぞ挑戦を必要とする物であろうなと。
マジシャンだけでは生きていけないという話は本当だと思った。
マジックを趣味にする人にも数人会ったが社会的信用の薄い職業に人生を捧げる勇気も自信も無いのは明白だった。
そう言われても、一番効率よく生計を立てられると考えた方法が手品ではなかったのだから仕方あるまい。